「出産・子育てと仕事は両立できる？」みんなやっている働き方と考え方で不安解消！

ライフイベントでキャリアを諦めない！出産・子育てと仕事の両立

2021年6月、育児・介護休業法が改正され、2022年4月1日から段階的に施行されることとなった。これにより企業にはますます「仕事と育児を両立できる職場環境の整備」が求められ、社会的な注目度も高まっている。
そこで今回は、出産・子育てと仕事の両立について、現状やポイントを紹介する。

ビジネスパーソンたちのホンネから見る「出産・子育てと仕事の両立」に関する現状

当媒体運営会社・株式会社ワークポートが全国の転職希望者に実施した「出産・子育てに関する制度・環境」についてのアンケートでは、現在（直近）の会社は出産や子育てと仕事の両立が図れる制度や環境が整っていると感じるかという質問に対し、約4割が「いいえ」と回答した。
また、出産や子育てを理由に転職や退職をしたことがあるかという質問には、約3割が「経験がある」または「まだないが検討中」と回答している。なお、この内訳は女性53人・男性42人となっており、男女ともに一定数が出産や子育てを理由に転職や退職を経験・検討していることが明らかになった。
さらに、現在（直近）の会社において、出産や子育ては昇進や昇格などの妨げになると思うかという質問に対しては、約6割もの人が「はい」と回答している。
このように同調査からは、出産・子育てと仕事の両立は依然難しい問題としてビジネスパーソンたちを悩ませているという現状が浮き彫りになった。

出産・子育てと仕事を両立するには？知っておきたい働き方・考え方のポイント

では、出産・子育てと仕事を両立するためにはどのようなことを意識すればよいか、「仕事」「家庭」の両面からポイントを紹介する。

【仕事】「それまでと同じ」にこだわらない

子どもが産まれる前と同じ働き方を続けることが「両立」ではない。テレワーク・時短勤務・時間外労働の免除といった制度を積極的に活用し、柔軟にワークスタイルを進化させることで、自分や家族の負担軽減を図ることが重要。子連れ出勤や社内託児所を導入するなど両立支援に注力する企業も増えつつあるため、キャリアを諦めるのではなく長期的なキャリアを構築するための選択として転職することも一つの手段。

【家庭】一人で完璧にやろうとしない

出産・子育てと仕事の両立には、家族・周囲の協力が不可欠。すべてを自力でこなそうとするのではなく、家族で分担する、友人や同僚に協力してもらう、家事・育児に関する外部サービスを活用するなど、負担を分散させることが必須。また、完璧にこなそうとせず、うまく力を抜くことも大切。出産・子育てと仕事を同時に行おうとすれば、日々のタスクが増えるのは当然のこと。両立するためには、「仕事」と「家庭」のどちらにおいても「負担を減らす」という意識が重要となる。

誰でも利用可能！出産・子育てと仕事を両立するために活用したいサービス

最後に、出産・子育てと仕事を両立するために活用できる国や自治体のサービスを紹介する。

両立支援のひろば

厚生労働省が運営する両立支援総合サイト。法令等の解説、お役立ち情報Q&A集などのコンテンツがあり、仕事と家庭の両立支援に関する情報を紹介している。また、業種・規模・地域・くるみん認定やえるぼし認定の取得有無といった詳細な条件で企業を検索し、行動計画・取り組み・実績などを閲覧することもできる。法や制度、困ったときの対処法などを知りたい場合や、転職・復職を考えている際の情報収集などに有効。

地域のファミリーサポートセンター

各市区町村が運営する育児・介護の助け合いサービス。地域において育児や介護の「サポートをしたい人」と「サポートを受けたい人」が登録し、マッチングして助け合う会員組織。依頼会員（サポートを受ける側）の登録に特別な資格は必要なく、研修等を受講した提供会員（サポートする側）から、子どもの一時預かり・保育園の送迎などの援助を受けることができる。有償だが比較的安価で短期的なサービスが主となるため、家事代行やベビーシッターといったサービスとの使い分けが有効。

このように誰でも利用できる情報やサービスを有効活用し、出産・子育てと仕事の両立を目指してほしい。

※出典：2021年3月4日転職希望者のホンネ調査（株式会社ワークポート）https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/757.html