「施工管理」という選択肢。手に職がつく施工管理について知っておくべきこと。

20代・未経験から手に職がつく施工管理の仕事内容、求人のポイントとは？

手に職がつく仕事の代表的存在とも言える施工管理職。
未経験でも挑戦しやすく、20代のうちから一生モノのスキルを身につけられる職種として、昨今では男女を問わず人気の職種となっている。今回はこの施工管理職について、仕事内容や種類、関連する資格と、求人のポイントについて解説していく。

施工管理の仕事内容と種類、該当する業界

仕事内容

工事の管理をする仕事。スケジュール（工程）、予算（原価）、品質、安全面などのあらゆる管理や各種手続きなど工事全体に携わり、工事が安全かつ円滑に進むようサポートを行う。
工事の進み具合や完成した建物など、自分の仕事の成果が目に見え、形として残るため、やりがいや達成感が大きい点が特徴。種類や規模によっては地図に残るような工事に携わることもできる。
また、建築や電気など人々の生活に不可欠な分野の仕事であるためニーズがなくなることはなく、将来性の高い仕事と言える。

種類（資格）

施工管理の国家資格である「施工管理技士」は、国土交通省により以下の7種類（各1級・2級）に区分され、技術検定が行われている。具体的な工事の内容と併せて紹介する。
 ‐土木施工管理（河川、道路、橋梁、港湾、鉄道、上下水道などの土木工事）
 ‐建築施工管理（建築一式、大工、左官、鉄筋などの建設工事）
 ‐電気工事施工管理（照明設備、引込線、変電設備、送配電線などの電気工事）
 ‐管工事施工管理（冷暖房・空調設備、給排水設備、ダクト、ガス配管などの管工事）
 ‐造園施工管理（公園、緑地、遊園地などの造園工事）
 ‐建設機械施工管理（ブルドーザー、油圧ショベルなどの建設機械を使用する工事）
 ‐電気通信工事施工管理（電話、テレビ、インターネットなど情報通信設備の工事）

業界

建築・土木・設計  ／ 住宅・建材・エクステリア  ／ 不動産  ／ リフォーム・内装工事  ／ その他不動産・建設・設備系 ／ 通信関連  ／ 半導体・電子・電気部品  ／ 重電・産業用電気機器  ／ 機械関連  ／ プラント・設備  ／ その他機械・電気・電子関連  ／ 電力・ガス・水道・環境・エネルギー関連

ミスマッチを防ぐ施工管理求人のチェックポイント。稼げる業界は？

研修体制や資格支援制度が整備されているケースが多く、完全未経験からでも挑戦しやすい施工管理職。
だからこそ、実際の研修内容や入社後のフロー（研修カリキュラム・フォロー体制・研修期間・独り立ちまでの目安期間など）は、できる限り具体的に確認しておきたい点である。

併せて、資格取得後の手当支給やスキルアップ支援、将来のキャリアパスなど、中長期的なキャリア形成に必要となる部分も視野に入れておきたい。
年収に関しては振り幅が広く、経験者求人の場合、即戦力としてスキルや資格が必要であり責任が大きいため給与は高い傾向にある。特にプラント業界・大手ゼネコンなどが高収入を狙いやすい。未経験者の場合は資格取得後から経験・能力によって収入アップしていくケースが多いため、昇給や評価制度が肝心となる。
また、仕事柄、全国への出張や転勤が発生するケースも多いため、その有無についても要チェック。出張や転勤がある場合は、手当・日当・支援制度なども併せて確認しておきたい。

業務面では、携わるプロジェクトの規模や、対象顧客（個人宅・官公庁・民間企業など）を確認しておくことで、業務のイメージが掴みやすい。
これに関して、施工（納入）実績を求人やHPに掲載している企業は多いため、確認しておくことをおすすめする。
また、作業体制（分業・一貫）や参画工程（企画段階から携われるか、アフターフォローやメンテナンスも担当するかなど）を確認しておけば、習得スキルの見込みやキャリアプランの想定がスムーズになるだろう。

以上を参考に、施工管理求人をチェックしてみてはいかがだろうか。

※出典：国土交通省ウェブサイトhttps://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk1_000055.html