2021年11月22日

キャリアアップ転職を目指す20代必見。

最も年収が高い業界は？転職前に確認すべき業種ごとの平均年収

今回は、令和2年9月に国税庁が公表した民間給与実態統計調査をもとに、転職前に知っておきたい業種別の平均年収をランキング形式で紹介する。

現在の年収と比較して、自身の市場価値・適正年収の判断や、キャリアアップ実現に向けた転職先選びの参考にしてほしい。

キャリアアップ転職を目指す20代必見！業種別平均年収ランキング【第1～3位】

【第1位】電気・ガス・熱供給・水道業
平均年収：824万円

ポイント
・１年を通じて勤務した給与所得者の数は159,973人（同調査の14業種の中で最少）
・上記のうち、50.4％が年収800万円超
・20～24歳の平均年収：411万円
・25～29歳の平均年収：514万円

生活に欠かせないライフラインを扱うため社会的な需要がなくならないインフラ業界。元国営など強固な経営基盤を持つ大手企業が多く、景気に左右されず安定した高水準の収入が見込める。勤続年数に応じて着実に年収が上がる傾向。

【第2位】金融業、保険業
平均年収：627万円

ポイント
・１年を通じて勤務した給与所得者の数は1,537,667人
・上記のうち、25.9％が年収800万円超
・20～24歳の平均年収：367万円
・25～29歳の平均年収：459万円
お金に関する業務であり、ハードワークを言われることも多いほど責任や負担が重く難易度が高い分、成果に対するリターンが大きい傾向。年齢に関わらず実力・実績次第で大幅な年収アップも期待できる。

【第3位】情報通信業
平均年収：599万円

ポイント
・１年を通じて勤務した給与所得者の数は1,859,636人
・上記のうち、19.3％が年収800万円超
・20～24歳の平均年収：343万円
・25～29歳の平均年収：419万円

昨今特に技術の進歩が著しいIT業界は、専門性の高い技術が必要となることから給与水準も高い傾向にある。また、求人の多さからも分かるように業界全体で人材不足が深刻化しており、需要が高いことも要因の一つと考えられる。

業種別平均年収ランキング【第4～10位・全体平均】

・第4位：学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業（518万円）
20～24歳の平均年収：289万円／25～29歳の平均年収：379万円

・第5位：製造業（513万円）
20～24歳の平均年収：322万円／25～29歳の平均年収：401万円

・第6位：建設業（491万円）
20～24歳の平均年収：342万円／25～29歳の平均年収：414万円

・第7位：運輸業、郵便業（436万円）
20～24歳の平均年収：336万円／25～29歳の平均年収：405万円

・第8位：不動産業、物品賃貸業（424万円）
20～24歳の平均年収：258万円／25～29歳の平均年収：420万円

・第9位：複合サービス事業（411万円）
20～24歳の平均年収：289万円／25～29歳の平均年収：350万円

・第10位：医療、福祉（401万円）
20～24歳の平均年収：315万円／25～29歳の平均年収：359万円

・全体平均：436万円（男性540万円・女性296万円）
20～24歳の平均年収：264万円／25～29歳の平均年収：369万円

求人チェックの前に！あなたの市場価値・適正年収は？転職先選びの参考にも

年収アップやキャリアアップ転職を実現するための準備として、自分の現状をしっかりと把握しておくことは非常に重要である。

前述のランキングを参考に、業種や年代ごとの平均年収と自身の年収を比較し、持っているスキル・経験・資格などを考慮して、現段階での自身の適正年収や市場価値を理解しておくことをおすすめする。

また、業界ごとの年収傾向は転職先選びの際にも参考にしたいポイントである。ぜひ今後の転職活動に活かしてほしい。

※出典：民間給与実態統計調査結果（国税庁）https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/000.pdf