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2019年12月3日
「第二新卒」の魅力とは?企業に求められるワケ
近年転職において売り手市場と言われている「第二新卒」。
言葉は聞いたことがあるものの、既卒と何が違うのか、何をもって第二新卒というのか、その定義が曖昧な人も多いのではないでしょうか。
なぜ第二新卒が企業から求められるのか、それを正しく理解することで自分のアピールするべきポイントが見えてくるかもしれません。
今回は「第二新卒」というワードに注目して、その定義と企業から求められるワケ、それを踏まえたアピールポイントをご紹介します。
1.第二新卒の定義とは
数年前から「第二新卒」というワードがよく使われるようになりましたが、その定義は何なのでしょうか。20代を表す言葉としてよく使われる「新卒」「既卒」との違いも併せてご紹介します。
【新卒】
学校を卒業した年に正社員として就職する人のことをいいます。
最終学歴によって年齢に幅はありますが、一般的にいう「新卒採用」は卒業見込みのある学生を対象にしているものです。
【既卒】
学校を卒業後、正社員経験をもたずにアルバイトやパートなどで生計を立てている人のことをさします。企業によってその認識は異なりますが、卒業後1~3年以内の人を既卒、3年以上アルバイト生活を続けている人をフリーターと区別する企業も多いようです。
【第二新卒】
新卒として正社員になったのち、1~3年以内に転職する人のことをいいます。
1~3年というのは一般的な数字で、各企業により認識は前後します。概ね20代半ばまでのことをいうことが多いです。
新卒と第二新卒の決定的な違いは「社会人経験があるかどうか」ということになり、
既卒と第二新卒の決定的な違いは「正社員経験があるかどうか」ということになります。
2.第二新卒が企業から求められるワケ
以前は「最低でも3年は同じ企業に勤めるべき」と考えられ、早期退職はあまり印象のよいものではありませんでした。しかし、今はその3年以内に転職する第二新卒が企業から強く求められる傾向にあります。企業にとって第二新卒を採用する魅力とは何でしょうか。第二新卒を採用する大きな理由を3つご紹介します。
研修コストが削減できる
新卒社員を研修する際は、企業の仕事内容のほか社会人としてのビジネスマナーからしっかり研修する必要があります。一人前の社会人として仕事ができるようになるまで、時間とお金をかけて研修しなければならないのに対し、第二新卒は少ないながらも社会人として働いた経験があり、必要なビジネスマナーは一通り身についていると考えられます。そのため、企業としては研修にかける時間や金銭面のコストを大幅に削減することができるのです。
フレッシュさと柔軟性を兼ね備えている
第二新卒は年齢も近いことから、新卒同様のフレッシュさを保っていると考えられます。研修が低コストであることも併せると、社内に新しい風を吹き込みたいと考えていたり、社員全体の平均年齢の若返りを求めていたりする企業からは強く求められる傾向にあります。
また、社会人経験を活かし多角的な視点で物事を考えることもできるため、企業にとって柔軟性に富んだ仕事ができる人材でもあります。
入社後の離職率が低いため
新卒時に比べ、第二新卒は社会人経験を活かして自分の得意不得意を正確に把握し、現実的なキャリアプランを描いた上で転職活動をする傾向にあります。また、「次の企業には長く勤めたい」と考える人も多く、慎重に判断するようになります。結果、第二新卒として採用した人材はミスマッチの可能性が低く、入社後の離職率も低くなるといわれています。
以上の3点から、企業にとって第二新卒は「低コストで定着率の高いフレッシュで柔軟性に富んだ人材」であることが見込めるため、転職において引く手あまたとなっているのです。
3.第二新卒のPRポイント
企業が第二新卒を求めているワケを理解すれば、より効果的な自己アピールができるようになります。先程述べた3つのワケを念頭に起き、以下の2点を意識して自己アピールしていきましょう。
具体的な将来設計
前職の経験も踏まえながら、転職後の具体的なキャリアプランや自分の目指す働き方、社会人像を明確にしましょう。そのためには新卒の就活時以上に的確な自己分析が必要となります。新しい職場ではどんな働き方をしてキャリアを築いていきたいのかを具体的に説明し、「この人を採用したらどんなモチベーションで仕事をしてどんな社員になってくれるのか」をより鮮明にイメージさせましょう。
マッチ度の高さ
企業は第二新卒を積極的に採用したいと思っているものの、やはり「早期退職」への不安も常に感じています。「採用してもまたすぐにやめてしまうのでは?」という懸念を抱かせないように、自分と企業のマッチ度の高さをアピールできる内容を考えましょう。そのためには企業の概要や仕事内容のほか、どのような人材を求めているのかを把握して、自分の何が企業のニーズとマッチしているのかを考えます。前職の経験をどのように活かすのか、なぜこの企業がいいのかを説明できると、企業も早期退職の懸念を払拭することができます。
以上、第二新卒の定義と企業から求められるワケ、それを踏まえたアピールポイントをご紹介しました。企業によって認識の違いはあれど、「第二新卒」を名乗れる期間は限られています。第二新卒を求めている企業と多く出会い、うまく自己アピールして絶好の機会をチャンスに変え、第二新卒というステータスを有効活用して自身のキャリアアップにつなげていきましょう。
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