企業は未経験者を求めている？
未経験者ならではのアピールポイントと志望動機のコツ！

1.企業が未経験者を求めている理由とは

一般的には企業にとって知識や実績を持ち、即戦力となる人材のほうが需要は高いはずです。しかしなぜわざわざ未経験者を採用するのでしょうか。その理由を3つ挙げてみました。

先入観や固定概念がないため自社のカラーに染めやすい

経験者は即戦力になりますが、前職でのやり方に固執したり、独自の仕事の癖のようなものがある場合があるため、逆に教育に時間がかかってしまうことがあります。それとは反対に未経験者は固執するものがなく、教育したことを素直に吸収し実践しやすい傾向にあります。そのため社風や自社のやり方にも馴染みやすいことが利点といえます。

斬新な発想や新しいアイデアへの期待

経験がないからこそ、その業界での常識や慣行にとらわれず、斬新な発想や新しいアイデアを出してくれることに期待が持てます。特に、新しい風を取り入れようとしている企業にとっては需要が高いといえます。そのため業界を問わず常にあらゆる情報に対してアンテナを張り、社会で今何が求められているのかを考えられる人は採用に結び付きやすいといえます。

若手・第二新卒を採用し育てていきたい

現在は採用難の時代と言われており、なかなか経験のある優秀な人材を確保することが難しいという実態があります。そのため、未経験の若手を採用して、自社の充実した研修制度のもと優秀な人材へと育てていくという「ポテンシャル採用」を取り入れるなど、育成型の考えを持つ企業が増えてきています。

2.未経験ならではのアピールポイントとは

未経験を採用する際には、経験ではなく人物面を重視して選考を行っていることが多いです。そのため経験者と比較するのではなく、企業が求めていることにマッチングするかどうか、社会人としての基礎知識、なによりもやる気や熱意を積極的にアピールすることが大切だといえます。

転職先で活かせるスキルや経験

異業界への転職であったとしても、パソコンのスキルや外国語のスキルなど業界を問わず活かせるものは多くあります。転職先の職務内容などを確認して、自分にどの程度活かせるスキルがあるのかを明確にしておくことが大切です。また、どのような社風や考え方を持った会社なのかを理解し、自身の過去の取り組みとの共通点をアピールすることも有効です。仕事で学んだことではなく、今までの経験で身につけた知識や性格、信念など、転職先で活かせるポイントを見つけ、自分を雇用することで会社にどんなメリットがあるかを伝えることが重要です。

やる気や熱意に満ち溢れている

最初は経験者に比べハンデがありますが、それをものともしない成長意欲や前向きに取り組んでいく姿勢など、積極性を前面に押し出しアピールすることが必要です。また実務経験はなくても、自主的に勉強をしていたり資格を取ろうと努力していることがあれば、評価されるケースもあるのでアピールしてみることが大切です。

社会人としての基礎ができている

社会人としてのマナーは業界を問わず必要であり、中途採用の場合できていて当たり前とされます。新卒研修で学んだり、業務で自然と身についた論理的な物事の考え方やビジネスマナーなどを振り返り、アピールできるエピソードがあれば考えておきましょう。当たり前のことがしっかりとできている人は好印象です。

3.志望動機の書き方のコツ

失敗談もポジティブに転換

失敗談でも書き方によってアピールポイントに転換することは可能です。自分がミスをしてしまった後にどのように行動したのかが重要です。すぐにミスを埋める代替品を手配したのであれば、ミスをしたときでも冷静に判断できる力や行動力があることをアピールできます。このように良くない状況に陥った場合でも、自分がどう考えて行動したのか、それによってどのような結果になったのか細かく考えていきましょう。

「なぜその企業を選んだのか」「その企業で自分をどう活かせるか」「入社後になにを実現したいのか」という3つの構成を意識する

同業他社ではなくその企業を選んだ動機の筋が通っていることが大切です。志望する企業が持っているカラーや考え方をしっかりと理解していて、それと自分の経験や信念がマッチングしていることをわかってもらえるように書いていきましょう。採用担当者に社風に合っている人材と認識してもらった上で、その企業であれば自分の強みやスキルを活かせるということを実際のエピソードを交えて伝えます。入社後に自分が実現したいことが、企業にとってもメリットになることをアピールすることが重要です。