2019年9月12日

少子高齢化による人手不足が深刻化し、近年の転職市場は20代の若手世代を中心に一層売り手市場が続いています。
最近では即戦力を求める企業のほかにも、あえて未経験者を積極的に採用する企業が増えてきているということをご存知ですか？
いくら売り手市場とはいえ、未経験という立場で転職活動に挑むとなると、「採用担当者は未経験者に何を求めているの？」「何をアピールしたらいいの？」と不安に思うことも多いでしょう。
そこで今回は、企業が未経験者を採用するメリットと、採用担当者が見ているポイント、そして未経験者が積極的にアピールするべきポイントをお伝えします。

未経験者を採用するメリットはズバリ“新しい風が吹く”！

企業が未経験者を採用するメリットとして、同業他社の色に染まっていない社員を得られるというメリットがあります。なんの先入観もない未経験者ゆえのゼロベースで物事を考えられる柔軟性によって、発想が凝り固まった社内に新しい風を吹かせることができるのです。そのほか、新卒社員ではなく就業経験のある未経験者を採用することで、社会人としての基本的な研修を省くことができるというメリットもあります。未経験者の専門知識の少なさ、経験の少なさこそ、企業がメリットとして求めている要素なのです。

採用担当が見ているポイントはズバリ“潜在能力”！

未経験者を対象にした求人などで「ポテンシャル採用」というワードを目にしたことはありませんか？その「ポテンシャル」という言葉が「潜在能力」という意味をもっています。一言に潜在能力と言われてもイメージが湧かないかもしれません。潜在能力とはつまり、その人の「将来性」のことを指します。
未経験者にとって、入社してすぐに大きな成果を出すことは難しいですよね。採用担当者も未経験者に対して、すぐに結果を出してほしいとは思っていません。採用担当者は、長期的に長い目で見て、この人は会社に利益をもたらしてくれるのか、そのための成長意欲、伸び代はあるのだろうかという部分に注目しています。未経験者を積極的に採用しようとしている企業は、採用後の研修や教育のプログラムに力を入れているところも多いです。そこには莫大な費用と労力がかかっているので、しっかり学んでくれる人材を採用したいですよね。未経験、第二新卒だからこそのがむしゃらなやる気は貴重な要素であり、そのやる気や学ぶうえでの素直さが、育てやすさや伸び代に比例すると考えられます。なので、採用担当者に対していかに自分のやる気や成長意欲といった潜在能力を伝えられるかが重要なのです。

採用担当者に刺さるアピールはズバリ“具体性”！

先程も述べたとおり、経験やスキルで判断できない未経験者の採用において、採用担当者が注目しているのは将来につながる成長意欲があるかといった本人のやる気具合です。ですから、選考では自分のやる気や、今後の展望について具体的に話せると良いでしょう。例えば、「この資格を取得するために毎日●●の勉強をしている」といった学習意欲や、「御社の▲▲事業に興味があって、将来は××の仕事をしてみたい」という未来への意欲などが採用担当者にも刺さりやすいです。転職をゴールと考えずに、転職をスタートとして捉えて自分のキャリアを描いてみると、採用担当者もその人に秘められた将来性を感じ取ることができるでしょう。今後のキャリアを描きづらい場合は、これまでの成長エピソードを話せるといいですね。「前職では何ヵ月でこんな結果を出した。そのために自分はこの勉強に取り組んだ」など、業界や職種が違ってもいかに自主的に頑張ったのかが伝われば、採用担当者も十分あなたに期待を持つことができるはずです。

以上、採用担当者の目線から未経験者を採用するメリットと求めるポイントをお伝えしました。いかがでしたか？未経験での転職では自分の価値を見出だせず、不安がつきまとうこともあるかと思いますが、経験の少なさこそが価値になるのです。転職をゴールだと思わず、未経験者が積極的にアピールするべきポイントとして入社後の自分の成長意欲ややる気をアピールしてみてください。職場に新しい風を吹かせる存在として、きっと重宝されるはずです！